判明したのが2011年じゃしょうがない気もする


「仰げば尊し」を巡っては、研究者の間でも長い間作者不詳の謎の曲とされてきた。
これまで作曲者については、作者不詳のスコットランド民謡説や伊沢修二説などがあったが、
いずれも決定的な証拠がなかった。
しかし2011年1月に一橋大学名誉教授の桜井雅人が、
「Song for the Close of School」という楽曲が、1871年に米国で出版された楽譜
『The Song Echo: A Collection of Copyright Songs, Duets, Trios, and Sacred Pieces,
Suitable for Public Schools, Juvenile Classes, Seminaries, and the Home Circle.』
に収録されていることを突き止めた。
その旋律やフェルマータの位置は「仰げば尊し」と同一であり、また同書が基本的に
初出の歌曲のみを載せていたことから、この楽曲こそが原曲であると推測された
(これ以外の収録歌集は現在知られていない)。
同書は作曲者を「H. N. D.」、作詞者を「T. H. Brosnan」と記載している。
作詞者のブロスナンはその後保険業界で活躍したことが知られているが、
作曲者の「H. N. D.」についてはどのような人物であったかは定かではない。
「H. N. D.」を『ソング・エコー』の編者ヘンリー・パーキンズ
(Henry Southwick Perkins、1833-1914)とする仮説もあるが、確たる証拠はない。