イベント企業・Pollenの経営破綻を調査した記事が、虚偽とみられる著作権侵害の申し立てによって
Google検索から削除される事態が発生し、著者は「GoogleのDMCA申請システムは簡単に悪用できる」と批判しています。
ソフトウェアエンジニア向けニュースレター「The Pragmatic Engineer」を運営するゲルゲイ・オロス氏は2022年に
イベント関連スタートアップのPollenが経営破綻するまでの詳細をまとめた記事を掲載しました。
オロス氏の記事はPollenの元従業員20名へのインタビューに基づき、Pollenが経営破綻するまでの経緯を詳しく解説しています。
Pollenの創設者であるカラム・ネガス=ファンシー氏は従業員への嘘や給与の未払い、従業員への健康保険料の未払いといった問題で責任を問われています。
そして、最高技術責任者(CTO)のブラッドリー・ライト氏は顧客に対する320万ドル(約5億円)の二重請求を主導した疑いが告発されました。
そんな2022年の記事が、2026年6月にGoogleから「著作権侵害の申し立てを受けたため検索結果から記事を削除した」との通知が届いたとオロス氏は述べています。
記事はオロス氏のオリジナルであり、オロス氏以外からの著作権侵害の申し立ては成立しないはずですが、それでもGoogleは記事を検索結果から除外したといいます。
オロス氏は、DMCA申請の記録を公開するLumen Databaseで申請内容を確認したところ、不審な点が多数見つかったとしています。
問題のDMCA申請では「この記事が1998年のNew York Postの記事をコピーしたものである」と主張されていました。
該当する記事は「BAND LEADER HITS WINNING CHORD(バンドリーダーが勝利のコードを奏でる)というアメリカンフットボールに関する記事で
オロス氏は「この記事と私の記事には共通する文章が1つもない」と指摘しています。
また、DMCA申請者として記載されていた「Ellie Piee」という人物についても、不自然な点があるとオロス氏は指摘しています。
Ellie PieeによるDMCA申請は、南大西洋に位置するノルウェー領の火山島「ブーベ島」から行われています。
ブーベ島は、最も近い陸地である南極大陸との距離が1700km以上ある「地理的に世界で最も隔絶した孤島」と言われており、恒久的な居住者はいない無人島です。
オロス氏は「どうやら、誰でも偽の著作権侵害申し立てをして、気に入らない記事をGoogleの検索結果から削除させることができるようです。
Googleの著作権侵害削除システムが、滑稽なほどに悪用されているのは明らかです」と批判しています。
https://gigazine.net/news/20260630-pollen-google-dmca/
https://i.gzn.jp/img/2026/06/30/pollen-google-dmca/003.png
https://i.gzn.jp/img/2026/06/30/pollen-google-dmca/001.png