消費支出6カ月連続マイナス、5月0.4%減 国内旅行費落ち込み
総務省が7日発表した5月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は32万345円だった。物価変動の影響を除いた実質で前年同月に比べ0.4%減った。6カ月連続のマイナスとなった。
QUICKが事前にまとめた予測中央値は2.4%減だった。
教養娯楽は3.1%減と7カ月ぶりのマイナスだった。国内パック旅行費が37.1%減と大きく影響した。
担当者は「前年の大阪・関西万博で支出が伸びたことによる反動減に加え、より近場で価格の安い旅行を選ぶ動きがあった」と説明する。
車購入費などの自動車等関係費は21.6%減った。自動車購入の56.5%減が響いた。前年の消費支出が多かった反動が出た。光熱・水道は7.6%減った。
食料は2.4%増で4カ月ぶりのプラスだった。外食や調理食品が伸びた。休日日数が前年より多かったことが影響した。コメは6.0%減と7カ月連続で減少した。
総務省の担当者は「コメを購入する世帯の割合は前年より低下し、価格を抑えた商品を選ぶ動きがある。食品の物価高を背景に引き続き節約志向がみられる」と説明する。
家具・家事用品に含まれるポリ袋やラップは33.1%増と5カ月連続で前年同月を上回った。担当者は「中東情勢の影響から、将来の物価高を意識した買いだめ傾向がある」と話す。
2027年4月から始まる新たな省エネ基準を見据えたエアコンは65.6%増えた。買い替え需要が堅調だった。費目別の家具・家事用品(23.0%増)の7カ月連続プラスに寄与した。
勤労者世帯の実収入は53万4893円だった。名目で2.4%増だった。実質ベースでは持ち家の家賃換算分を除くと0.7%増加した。
実収入から社会保険料などを差し引いた可処分所得のうち消費に回した割合を示す平均消費性向は86.1%だった。1.5ポイント縮んだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA067RO0W6A700C2000000/