Anthropicは8月10日、Claudeが生成するテキストや画像に、AIが関与したことを機械的に識別できる仕組みを導入したと発表した。「EU AI Act(EU AI法)第50条」に対応するもので、まずEU地域で8月2日以降にローンチしたClaudeモデルから始め、それ以前のモデルにも順次拡大していく。ところが、ユーザーの中からは、特にテキストの扱いを巡って反発の声がわき起こり、議論になった。透明性を高めるはずの仕組みが、かえって「消せない疑問」を呼び込んでいる。
テキストにコピペでも移る不可視の透かし
EU AI法第50条は、AI生成コンテンツの欺瞞や操作のリスクに対処するため、AI生成物を検知可能な状態にする義務を課すもので8月2日に適用が始まった。生成AIシステムのプロバイダーとデプロイヤー(導入・運用者)の双方について定めており、プロバイダーにはAI生成物を機械可読な形式でマーキングし、検出可能にすることを求めている。ただし、標準的な編集支援や、入力内容・意味を実質的に変更しない場合は、義務の対象外になるという。