トランプ氏「韓国が2000億ドル対米投資」表明で勇み足 中間選へ成果焦る?
【ワシントン=塩原永久、ソウル=石川有紀】トランプ米大統領は9月30日、韓国がエネルギー分野で米国に最大2000億ドル(約31兆円)を投資すると表明した。米国との関税合意に基づく対米投資計画の一環としている。ただ、韓国政府は10月1日、アラスカ州の液化天然ガス(LNG)事業などの一部事業は「未決定」であり、最終合意に至っていないとの立場を示した。
トランプ政権が表明した投資先には、11月の中間選挙の上院選で接戦が伝えられる州が目立つ。韓国メディアは、米政権が中間選向けのアピールとして「一方的に発表した」と報じている。
ラトニック米商務長官によると、南部のテキサス州やサウスカロライナ州、中西部オハイオ州などで大型原発8基に1200億ドルを投じる。テキサス州では総事業費223億ドルとなるガス火力発電所を建設する。
アラスカ州でLNG事業に500億ドル超を投じる計画も表明された。トランプ氏はホワイトハウスで対米投資を発表する式典を開き、「アラスカにとって巨大な勝利だ」と称賛した。
米韓は昨年、米国が関税を引き下げることと引き換えに、韓国が米国で計3500億ドルを投資することで合意していた。
一方、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は10月1日、アラスカのLNG事業と原発事業について、「事業性が確認されることが前提」とSNSに投稿し、採算性を慎重に検討する立場を示した。
また、投資損失の最少化のため、元利が回収されるまですべての投資事業の利益配分は5対5と主張した。米側の一方的な発表を牽制したとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e448d45a62a306232dc4c0b2b15d571bc058fde2
トランプ大統領 対米投資を韓国が拒めば「さらに高い金額を請求」 報復措置を示唆アメリカのトランプ大統領は韓国が関税交渉で約束した対米投資を実行しなければ、「さらに高い金額を請求する」と牽制(けんせい)しました。
トランプ大統領
「もし、彼らがやりたくないというなら、一向に構わない。もっと高い金額を請求するだけのことだ」
トランプ政権は先月30日、韓国が関税交渉での合意に基づいて、原子力発電所の建設やアラスカでのLNG=液化天然ガス開発事業など、エネルギー分野で2000億ドル、およそ31兆5000億円の対米投資を行うと発表しました。
しかし、巨額の費用が発生し、採算性が疑問視されるアラスカ州でのLNG開発を巡っては、韓国政府は商業的合理性などを考慮するとして、投資の可否は未定だとしています。
トランプ大統領は2日、記者団に対し、韓国が拒否するなら「もっと高い金額を請求する」と述べ、関税などでの報復措置を示唆して投資の実現を迫りました。
1カ月後に迫った中間選挙で、アラスカ州では共和党と民主党による接戦が展開されていて、トランプ大統領としては巨額の開発事業で実績をアピールする狙いがありますが、米韓の新たな火種になる可能性があります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4482977726f7a08e989b9029461eb01611426bc