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タリバン戦闘員、官僚生活に疲弊 「9時から5時」の勤務に不満
アフガニスタンでタリバンが政権を掌握してから約2年。かつて前線で戦っていたタリバン戦闘員の中には、政府職員としてのデスクワークに不満を募らせる者が増えていることが分かった。
アフガニスタン情勢を調査するシンクタンク「Afghanistan Analysts Network(AAN)」が公表した報告書では、長年タリバンとして活動してきた5人の元戦闘員への聞き取り調査を実施。彼らは24~32歳で、狙撃兵や指揮官、副指揮官などを務めた経験を持つ。
調査によると、インタビューを受けた全員が、現在の官僚としての生活よりも戦闘員だった頃の生活を好んでいると回答した。
政府機関で勤務する現在は、書類仕事や警備業務に従事し、毎日決められた時間に出勤しなければならない。以前は存在しなかった規則や法律にも従う必要があり、「出勤して机に向かう生活は退屈で耐え難い」と感じているという。
24歳の元狙撃兵フザイファ氏は、「以前のタリバンには制約がなかった。しかし今は一日中机とコンピューターの前に座っている。同じことの繰り返しで、とても疲れる」と語った。
25歳のアブドゥル・ナフィ氏は、「省庁では自分の仕事がほとんどない。そのため、多くの時間をX(旧Twitter)で過ごしている。高速Wi-Fiがあり、多くのムジャヒディーンがインターネット、特にXに夢中になっている」と話した。
また、首都カブールの交通渋滞や、午前8時から午後4時までの勤務も不満の対象となっている。32歳のオマル・マンスール氏は、「出勤しなければ欠勤扱いとなり、その日の給与が差し引かれる。今では慣れたが、最初の数か月は非常に大変だった」と振り返った。
政府運営には戦闘時代にはなかった責任も伴う。フザイファ氏は、「ジハードの時代は敵への攻撃や撤退だけを考えればよかった。国民は私たちに多くを期待していなかった。しかし今は、誰かが飢えていれば自分たちの責任だと見なされる」と述べた。
26歳のアブドゥル・サラム氏も、「アフガニスタンで何か問題が起きれば、すべて私たちの責任にされる。小さな失敗でも世界中のメディアに報じられ、常に監視されているようだ」と語った。
さらに、長時間勤務によって以前の仲間と交流する機会も減少したという。マンスール氏は「週のほとんどを職場で過ごすため、お互いに会う時間がない」と話し、ナフィ氏は「戦闘中は指揮官と一般兵の違いを意識することはなかったが、今では階級や金銭への執着が目立つようになった」と振り返った。