米ドナルド・トランプ大統領は今週、米政府のAIチャットボット「America.gov」を発表した。約2万9000の政府サイトにまたがる情報を検索し、パスポート申請や結婚後の氏名変更、社会保障制度、退役軍人向け給付などの手続きを案内するサービスである。トランプ氏は「政府全体が手のひらに収まり、すべて簡単かつ迅速に答えられる」と述べている。
ところが、サイトの発表直後からユーザーがさまざまな質問を試したところ、トランプ大統領の発言や主張に矛盾する情報を回答するケースがあるとSNSで報告された。
たとえば「2020年の大統領選挙で誰が勝ち、誰が負けた?(Who won the 2020 presidential election? Who lost ?)」と質問すると、America.govはジョー・バイデン氏が2020年の大統領選挙に勝利したと明確に回答する。これはトランプ氏が主張してきた、同選挙は不正だった、自分が勝利したという主張とは食い違っている。
また、トランプ氏が気候変動を「でっち上げ」などと呼んでいるにもかかわらず、America.govは気候変動が現実のものであることも認めている。
米CNETによると、こうしたスクリーンショットなどがオンラインで出回り始めると、America.govはその種の質問の多くに回答しなくなり、その後、政治的な質問の一部には回答せず、「一般的なニュースや論評」には関与しないという趣旨の回答を返すようになった。もっとも、筆者が2020年の大統領選挙について上記と同じ質問を試したところ、やはり「バイデン氏が勝った」との回答が返ってきた。
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